不潔恐怖の歴史 その1

不潔恐怖は一番長い付き合いなようでいて、ナリをひそめている?時もあり。(どうしたことか最近また激悪化中…)

私の恐怖、嫌悪の対象は、目に見えないまま簡単にあちこちに舞い散る埃(ホコリ)と、いつの間に抜け落ちるか分からない髪の毛。あと人の唾。呼気。

液体系の汚れは、どこに、どれくらい汚れが広がっているか目で確認できるし、拭くことで確実に「消せた」というのを実感できる(水拭き、消毒用エタノールでトドメ刺し)。
でも埃というのは、どこでどのくらい自分に付着するのか分からないし、衣服をバサバサ払ってみたとしても、それでどれだけ取れたのか分からなくて不安になる。埃は目に見えにくくあっちこっちに飛ぶし。
特に台所とか冷蔵庫とか、別に潔癖じゃなくても一般的に「清潔にしておきたいところ」に接する時、服をその都度払わないと、そこに近づけない。
服を払えなかったら、身体をできるだけ冷蔵庫に近づけないようにして、離れたところから無理矢理手を伸ばして物を取ったりしてしまう。袖とかが誤って冷蔵庫の中に触れないように神経を使いながら。
かなり疲れるけど、それをしないと後でもっと精神的に疲れてしまう。

※「服を払う」というのは私がよくやっていた強迫行為で、
着ている服を脱いで、窓から服をバサバサと振ったり、手でパンパン叩くようにしたりして、埃を落とす。
聖域外から聖域に入る前(「聖域」の説明は後ほど…)、掃除の後、汚れたかもと思うたびにやっていた。
でも実際、そんなんで埃が落ちていたかは分からない。服を脱いだら下着姿になってしまうので、体を隠して窓から腕だけ出してやるのだけど、風の向きによってなのか、払った埃は外に出ていかず、自分に向かって戻ってくる(太陽光で見える時は見える)。でもそれは見なかったことにした。ほとんどが入ってきていて、再付着していた気がする。

冷蔵庫の中に髪の毛が落ちていたりすると、発狂しそうになる。
髪の毛は嫌なものだけど、落ちることはある。埃だって、毎日普通に掃除しても生活していれば自然に発生するもの。でも、「清潔である」と思っている場所に埃や髪の毛が落ちているのが許せない。

特に恐れてしまうのが、電気の傘とか高いところ、あるいは普段あまり触られない場所って、埃が積もる。指でツーってするとそこだけくっきり跡が残るとか。そういう場所にうっかり触れてしまうこと。
そうなったら私はパニックを起こしてしまいそうになる。
なんでっ、どうしてもっと気をつけなかったの!!って激しく悔やむ。
その後の「しなければいけないこと」(掃除、手洗い等)を思うとうんざりする。

大変でも、(掃除を)やって気が済むならまだいいけど、厄介なのはそうなるともういくら掃除しても、どれだけ拭いても、埃が取れた気がしないことだった。
自分ではなく家族(親)がやったことなら、いきり立って怒鳴って怒った。私は親にも手洗いや着替えなどで埃を立てないことなどを強要していた。

うっかり埃の積もった場所に触れてしまうと、埃がブワ~っと舞い散り、自分に降りかかり、それが自分が行く先々で落ちて、汚れが拡散する…そんなイメージがわいてしまう。目に見えないところで、どこにどれだけ舞ったか分からない…、それが、恐怖というか、不安というか、我慢ならなかった。