強迫性障害

「普通の感覚」って?

強迫になると、どんなに神経を尖らせても避け切れないような汚れだったり、普通の人なら気にしない、気にしていたら生活していけないような汚れが異常に我慢ならなくなり、徹底して避けたり、避けきれずに洗浄や掃除にものすごい時間をか…

不潔恐怖の歴史 その6

家の中でどんどん「汚い場所」「近寄れない場所」が増えていった。 本当に掃除してなくて埃まみれで汚いから、「気にしすぎ」とも思えず…。 でも強迫の不潔恐怖はそういうもの多いよね。 例えばトイレや排泄物の汚染への恐怖も、「実…

謎の恐怖症 毛布恐怖

物心ついた時から地味に苦しい症状に、毛布恐怖症というのがある。 自分の中ではずっとそう呼んじゃっていてタイトルにも使っているけど、「恐怖」というのは、ちょっと違う。 毛布”嫌悪”。とにかく嫌。ダメ…

「書かなければ」の強迫観念 その5

自分の内面を書き起こすという作業は、心の中のモヤモヤを視覚化することで自分を見つめ直す行為にもなり、とても有意義な面もある。 でも、それ自体が、目的になってはいけないはず…。毎日の大半をそれに費やしては、いけない…。 「…

「書かなければ」の強迫観念 その4

ずっと、自分で自分が分からない辛さがあった。 頭の中が常にモヤモヤしていた。 今ならそれを「強い抑圧」とか「それに対するもう一方の自分の強い反発」とか言えるけど、あの頃はそれを、ただモヤモヤとしたとても不快なものとしか感…

「書かなければ」の強迫観念 その3

初めのうちは、なんでこうなったのか、”心因的な理由”を必死に探ろうとした。 それが分かって、解決できれば、この症状もスカッと治まるのではないかと思ったのだ。 何かあると思ったし、考えれば「近い」も…

「書かなければ」の強迫観念 その2

なんでこんなに「書いておかないと不安」なのか…、考えても考えても「これ!」というしっくりくる理由は見つからないが、せめて書き記すことで頭の中のものを「形」にしないとなんっにもない、という思いはあった。 とにかく「考えるこ…

「書かなければ」の強迫観念 その1

中学に入ったころから時折、心の中で思ったことや感じたことなどを、はっきりと言葉にして心の中で”つぶやいている”自分に気づくようになった。 ドラマや映画のモノローグみたいに、誰かに言うように、心の中…

本人が辛いと思っていなければ「病気ではない」?

強迫性障害の説明でよく目にするものに「いくら強迫観念や強迫行動が強くても、本人がそれを苦痛と感じていなければ病気ではない」というのがあるけど、これに当てはめると、うちの母親は「病気ではない」ということになる。 母親は、私…

母の強迫性障害

小さい頃からずっとずーっと、不可解な決まり事、規制だらけの日常だった。 あれをしてはいけない、これをしてはいけない、ここ触っちゃダメ、あそこ踏んじゃダメ(なんか分からんけど、床の一部に「踏んじゃダメ」という箇所がいくつか…