親子関係

自分で選べない

小学校までは、朝学校に着ていく服も全部母が決めていた。 いつも出されたものを黙って着ていた。 でも高学年になったあたりから、自分であれが着たいこれが着たいというのが増えてきて、朝からよくバトルになった。 その理由の多くは…

はじめて1人で風呂に入った日のこと

お風呂はなぜか、もうハナから「この子は一人で入れないんだから」という思い込み、決めつけみたいなものが母の中にあるようだった。 当然のことのようにいつまでも母が一緒に入り、体を洗うのも髪を洗うのもやっていた。 私も「そうい…

コップに飲み物を注ぐ

何でも「できないって」「無理だって」の一点張りで、「あっ」と思ったらすでに母親が手を出している、それでいて、他の子ができているのを目の当たりにすると急に焦り出し、「やってみなさい」と恐ろしい形相で迫ってくる、そんなことが…

何もできない子

外に行くと私は、何にもしない子、できない子で、同世代の子からはよくバカにされていた。 自分からは何もしない。してもらうのを待ってしまう。家ではただ座っていればよかったから。それが一番平和で面倒がなかった。 友達の家に遊び…

何もかも

家の中では甘やかされ、面倒なこと、大変なことは何でも母がやってくれた。 もうとにかく何でも上げ膳据え膳、手取り足取り、何にも自分ですることがなかった。 というより、させてもらえなかった。 私がトイレに一人で入れるようにな…

幼少期

公務員の父、専業主婦の母という両親のもと、某地方の街に生まれた。 両親にとっては年が行ってからできた子であり、当時としては結構な高齢出産だったらしい。一人っ子。 幼心ですでに、自分はこの人達に相当愛されているんだなという…