2015年3月、父親が亡くなった。
8年前に治療したガンが再発していた。
前年の2014年の年明け頃から、食べる量が減ったり、痩せてきたりはしていた。
夏の終わり頃から、ちょっとでも何か口にするとすぐトイレに駆け込むようになった。
さらにその前の年に腸閉塞もしていて、ガンの既往歴も伝えてあったけど、地元の病院での診断は「過敏性腸症候群」。
しかしもらった整腸薬を飲んでもいっこうによくならず(そりゃそうだ)、都会の病院で検査してもらったら、明らかに「腸がおかしいことになっている」と…(医師の言葉まま)。
大腸のガンではなく、父は8年前に胃がんを患っており(胃を全摘)、その時の残っていたガンの転移ということだった。
10月の終わりに一旦入院して、年が明け2015年2月までは割と元気だったんだけど、3月に入ってからいわゆる「容態が急変」というのか、みるみる悪化していった。
ガンの最期って、栄養失調なのだなと思った。
栄養が全部ガン細胞に吸い取られてしまい、
栄養状態が極端に悪くなると、体のあちこちに水がたまっていく。
胸に水がたまると呼吸が苦しくなったり咳が止まらなくなったりするけど、
この水の中には生命維持に必要な栄養分も入っていて、抜けばさらに体は弱っていく。
咳と呼吸があまりに苦しそうで、1度は水を抜いたが、抜いたら加速度的に弱っていった。
声帯が弱って声が出せなくなり、せん妄のような症状も出てきて、ほとんど寝てばかりになった。
最期、腹水でパンパンだった父のお腹はぺちゃんこになっていた。
最期は自分の水を使い切ったのだそうだ。
結局私は引きこもりの娘のまま、父は亡くなった。
結婚なんて夢のまた夢、へそで茶を沸かす冗談レベルの話なので、孫を抱かせてやるとか一般的な親孝行もできなかった。
それどころか晩年、私は強迫性障害の巻き込み行為で父をさんざん苦しめた。
2012年頃から再度不潔恐怖が悪化し、自分の部屋から出る(一旦出たら戻る)ことが困難になり、自分以外のあらゆる対象、父も「汚い対象」となり、近づけなくなっていた。近づくとすごい勢いでキレた(普通に後ろを通っただけとかで)。
あそこであれをするな、これをするなと命令もしていた。いっぱい行動を制限した。
それでも父は何も言わなかった。
父親は自分が殺してしまったという気持ちもある。