私の父親は、私がまだ引きこもりから脱する前に亡くなった。 父親72歳、私が35歳の時だった。 引きこもりの人にとって「親が亡くなる」というのはまぁ・・・「一大事」だろう。 憎んでいようと恨んでいようとどんなに仲の悪い親で…
引きこもり脱出記
ケータイ?ガラケー?スマートフォン?
脱ひきするにあたって、 「仕事をどうするか」とほぼ同時に考えたのが、 携帯電話を持つことだった。 私が引きこもっている間に、ケータイがガラケーになって、世の中すっかりスマートフォンに移行していた。 私は35歳にして初、携…
仕事ができない
仕事内容は、単純作業、誰でもできる、と言われるものだと思う。 でも私は常にいっぱいいっぱいだ。 最初の頃は、「仕事が遅い」「早くできない」が主な悩みだった。 人より清掃をこなせる部屋の数が少ない。 私より後に入った人は早…
勤務初日
いよいよ勤務初日。 バスなら自宅から5分ほどの距離。 田舎の飲み屋街にあるさびれた感じのホテル。 9時45分が勤務開始時間だが、 バスがその時間に合うのがなくて、9時ちょっと過ぎにはもう着いてしまった。 早く着きすぎてウ…
ベッドメイクの面接へ
老人ホームの話が白紙になってすぐに、派遣会社のFさんから連絡があり、ベッドメイクの仕事に誘っていただいた。 まず一度派遣会社の方に行き、そこでFさんに履歴書を見てもらって、それから、派遣されることになる清掃会社に移動し面…
また場所を間違える
伝えられた面接当日、やる気と後悔が入り混じった気持ちで、施設まで歩いて行った。 小春日和の、陽射しの気持ち良い日だった。 距離的には、歩いて行くことも無理ではない距離だった。 これまで、公共の交通機関などろくにない田舎で…
あれよあれよと仕事が決まりそうになる
その後、言われるがまま、また別のプログラムに参加した。 部屋に入ると、今度はテーブルがいくつもあり、続々と人が集まってきた。 何をやるのかと思ったら、バイト情報誌を渡され、それをひたすら読むこと。 サポステを支援…
キャリアアップゼミ
面談から数日後、「とりあえずこういうのに参加してみたら?」と言われ参加したあるプログラムが、自分にはキツかった。 いきなりハードル高すぎ!!と思った。 就活で言う、自己分析というものなんだろうか。 キャリアカウンセラーの…
サポステに行く
面談当日、約束の時間より30分以上早く到着できるよう余裕を持って電車に乗ったはずなのに、 なんとさっそくやらかした。 遅刻した。 素直に案内通りの経路で行けばよかったのに、Googleマップでいい加減な調べ方をして、「あ…
動き出す
父親が亡くなって、通夜葬儀など、3日ほど慌ただしい日々が続いた。 葬儀会社との打ち合わせ、親戚へのもてなし、弔問客への対応など次々と対応、判断に追われ、よく言われることだけど、家族は悲しみにくれる暇もない。 一通りのこと…