幼少期をもう少し掘り下げてみる

子供の頃の私は、著しく年齢相応の社会性がなかった。
周りの友達と対等に関係を築けなかった。それだけは言える。

私はとにかく注目されたがり、チヤホヤされたがりだった。
人の気を引く、うっとおしい、実に「ウザい」行動が多かったと思う。
しつこくしつこくつきまとう。相手が嫌がっていても私には通じない。むしろ「もう一押し!」とか思っちゃう。
泣かれるまで分からない。というか相手が泣いたら周りが「どうしたのどうしたの」とわさわさ集まってきて、「駄目でしょ」と私は大人に怒られる。それで、ああ駄目なんだなと思うのだ。駄目な「理由」は分からず、相手の気持ちを根本から理解してはいなかったけど。

人が人を拒否するということが、私にはよく分からなかった。
自分は誰からも歓迎される人間だと思い込み相手にぶつかっていっては冷たく追い返されていた。

幼稚園の時、家族と旅行に行った子がいて、その子が仲の良い友達数人にお土産を渡していた。
お土産=特定の親密な子だけに渡すものという理屈を知らず、その子とほとんど話したこともなかったのに、「私にもちょうだい♪」とズケズケ言いに行った。
私はその子からは目も合わせたくないというほど嫌われていたようで、一瞥すらなく冷たくその場を去られ、ガクーンとショックを受けた。ただただ、え?なんでなんで?という気持ちだった。

他にも、相手の気を引きたくて、ちょっかい出したり、突然奇声をはりあげたり。
奇声をはりあげてしまう癖はなんと中学生になるまで直らなかった・・・(友達に怒られて目が醒めた)。

私はアスペルガーと診断されているけど、アスペルガーの特徴としてよく挙げられる、興味のあることには子供らしからぬ詳しさで大人を驚かすとか、頭がいいとか記憶力がいいとか、そういうエピソードは皆無。
「過集中」というのもよく聞くけど、それもよく分からない・・・。
得意なことは何にもなくて、手先も不器用で、人よりできないことが多くて、体を動かすこともまるでダメで、そんなだから、もうケチョンケチョンにいじめられていた。

唯一の得意だったものを挙げるとすればピアノかなぁ。
何をやっても難しく感じ途中で投げ出しがちな子供だったけど、音楽系は割と自信があったと思う。

ピアノは小学2年から始めたが、この頃私は、将来専業主婦には絶対なりたくない、毎日外でバリバリ働きたいと思っていた。
ピアノはどんなに頑張っても将来それで食べていける人なんてごく一握りなのだから、「ピアノはあくまで趣味、趣味、趣味」という考えがなぜか頑なにあった。

なんだろう。。
いじめられまくってた割には、私は学校や外の世界に居たくて仕方のない子だった。
不登校というのも経験したことがない。
ごく幼い頃から、家の中に閉じ込められ家事や家族の世話をする母親の毎日が暗黒に見えていた。

幼稚園くらいの頃って思慮がない分いじめ方も容赦なかった気がする。
それでもヘラヘラ過ごしていた。当時も傷ついていたとは思うし、今思い返しても心がズキッとうずくけど、トラウマになったり何らかの症状として子供時代に出たりするほど私は繊細ではなかった。

子供の頃の私は甘えん坊で、人懐っこく、誰彼構わずベタベタしに行き、人見知りというのはまったくなかったと思う。大人の多くはそんな私に甘えさせてくれたり遊んでくれたりしたけど、同世代の子供からは、虫けらのごとく嫌われていた。明るいこと、笑顔で相手に向かうことの、何が悪いのかまったく分からなかった。

いじめられても、泣いたり怒ったりといった感情表現ができず、また反撃もできず(反撃したところで倍にして打ち負かされる)、ただただ何事もなかったようにヘラヘラしていた。
でもたまに、どこで覚えたか相手を”つねって”しまうことがあって。
そしたら相手がわーんと泣き出す。
私は先生に怒られる。
でも私は「○○ちゃんが私をいじめたから・・・」って自己正当性を主張し、先生も一応「それは本当なの?」と相手にも問いただしてくれて、まぁ相手も認める。

人懐っこい反面、人が好き、人に興味があるとも言い難かった。
私が人懐っこい場面は、単に自分が構って欲しいという欲求だけで、相手との関係性はどうでもよかった。
私の相手をしてくれた人に後日別の場所で会ったりしても気が乗らないことも多く、よくそっけない態度を取った。

相手と「対等な関係」を築くのが苦手だった(今もだけど)。
年上に甘えるか、年下を支配して遊ぶのが一番やりやすかった。

アスペっぽい神経質エピソードとしては、ずっと私は「強迫性障害」だと思ってたのだけど、
「毛布」が生理的に受け付けず、毛布のあるところで息を吸いたくない、物を食べれない、身の毛がよだつほど(毛布が)嫌い、というのがある(今も)。
家では「ギャン泣き」という手段で毛布を私の視界から消してもらっていた。

タオルケット(バスタオルなど”タオル”はOK)、フリース素材、モコモコ素材もダメ。
チクチクも嫌だけど、とにかくどういうところが「嫌」なのかの説明が自分でもできない。
気持ち悪さ、嫌悪感、・・・言葉にできない。。
そしてそういう触覚過敏にありがち(?)な、シルクなどサラッつるっとした素材は大好きで、いつまでも触りたいくらいだ。